葬儀後の香典返しで失礼がないよう、マナーを丁寧に解説。時期・金額相場・かけ紙・返礼状文例、宗教別の注意点、三越伊勢丹のおすすめギフトまで分かりやすく紹介します。
香典返しとは?意義と基本マナー
香典返しは弔意を寄せてくださった方へ感謝を伝えるための儀礼です。単に品物を渡すだけでなく、時期や品選び、表書きや挨拶状の文面など礼儀を踏まえることが大切です。対象は香典をいただいた方が基本で、相場や宗教・地域の慣習を踏まえて失礼のない形でお返しします。
いつ送るのが正しい?時期とスケジュール
仏式の場合、一般には忌明け(四十九日)を目安に発送しますが、地域差や事情により前後します。四十九日を基本とし、三十五日・百か日など法要に合わせるケースもあります。葬儀後すぐにお返しをしなければいけない事情がある場合は、そのことを挨拶状で簡単に明記することが無難です。遅くなる場合も同様、お詫びや事情説明を添えましょう。
香典返しの相場は?
香典返しの目安は一般的に「半返し」とされ、香典の三分の一から半分程度の品物を選ぶ考え方が広く行われています。例えば5,000円相当の香典の場合、返礼品は1,500〜2,500円程度が一つの目安です。ただし遠方から葬儀に出席してくれた方や特別な関係の方へは例外的に相応の品を選ぶなど、関係性や慣習に応じた配慮が必要です。品物は消耗品や実用的なものが無難です。
返礼状(挨拶状・はがき)の書き方と文例
挨拶状は句読点を使わず行頭を揃えるのが慣例で、簡潔に感謝と報告を伝えます。封書かはがきかは関係性で使い分け、宗教的配慮も忘れずに。「遅ればせながら心よりお礼申し上げます」など丁寧な表現を用います。
基本的な挨拶状(礼状)文例

挨拶状で「宗教を問わない文」を選ぶ方も増えています。特に災害やいろいろな事情で、法要が予定通り行えなかったり、お返しを送るのが遅くなってしまった場合にも、宗教を問わない文を使う方が多いです。 ※施主と故人の「名字(姓)」が同じ場合は、故人の「名字(姓)」を略すことが多いです。
略式や親しい間柄では、簡潔な文面でも失礼にならない配慮が重要です。署名は喪主名または家族名で明確にします。
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謹啓
このたび(続柄)○○(俗名)○○○○永眠に際しては
ご丁重なご弔詞をいただきかつ又ご芳志を賜りまして誠に有難く
厚く御礼申し上げます おかげ様で
諸事万端滞りなく相済ませました
お寄せいただきましたご厚情に謝意を表したく心ばかりの品をお届けいたしました。
どうぞお納めくださいますようお願い申し上げます
書面にて失礼ではございますがお礼にかえさせていただきます
敬具
(忌日該当日)○年○月○日
(施主)○○○○
宗教別・地域差の文例(仏式・神式・キリスト教)
宗教ごとに使う語や表現が異なります。仏式では「永眠」等の表現、神式では「帰幽」、カトリックは「帰天」、プロテスタントは「召天」などが一般的です。宗教を問わない文面を選ぶ場合は、政治宗教的表現を避け「感謝の意」を中心に記載するとよいでしょう。地域特有の慣習がある場合は、地元の習わしに従うのが無難です。
仏式
※忌日の表し方
- 四十九日法要の場合・・・・七七日忌
- 三十五日法要の場合・・・・五七日忌
- 百か日法要の場合・・・・・百か日忌
書式 : 戒名なし

故人のお名前(俗名)の前に施主からみた続柄を入れることが一般的です。この他にも「亡父」など「亡」を入れる場合や、「故○○」と書く場合もあります。また、俗名に続けて「儀」を小さく入れることがあります。ここで使われる「儀」とは、「~に関わる」という意味です(葬儀場の看板などでよく使われています)。挨拶状に使用しても構いませんが、使わない方も多いです。 ※施主と故人の「名字(姓)」が同じ場合は、故人の「名字(姓)」を略すことが多いです。
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謹啓
先般(続柄)○○(俗名)○○○○永眠の際には
ご丁重なご弔詞をいただきかつ又ご芳志を賜りまして誠に有難く
厚く御礼申し上げます 本日
(戒名)
(忌日)○○日忌の法要を営みましたので
供養のしるしまでに心ばかりの品をお届け申し上げました
どうぞお納めくださいますようお願い申し上げます
書面にて失礼ではございますがまずはお礼かたがたご挨拶申し上げます
敬具
(忌日該当日)○年○月○日
(施主)○○○○
書式 : 戒名あり

改行の位置について、特に決まりはありませんが、「戒名」や「忌日」の上に何か言葉がくるのは見栄えがよくありません。そのため、文例のように「戒名」や「忌日」が行頭にくるように改行することが多いです。 ※施主と故人の「名字(姓)」が同じ場合は、故人の「名字(姓)」を略すことが多いです。
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謹啓
先般(続柄)○○(俗名)○○○○永眠の際には
ご丁重なご弔詞をいただきかつ又ご芳志を賜りまして誠に有難く
厚く御礼申し上げます 本日
(忌日)○○日忌の法要を営みましたので
供養のしるしまでに心ばかりの品をお届け申し上げました
どうぞお納めくださいますようお願い申し上げます
書面にて失礼ではございますがまずはお礼かたがたご挨拶申し上げます
敬具
(忌日該当日)○年○月○日
(施主)○○○○
書式 : やわらかな文面

「拝啓」・「敬具」などの頭語・結語を使わない場合もあります。頭語・結語を使わない方 がより柔らかな印象の文面になります。 ※施主と故人の「名字(姓)」が同じ場合は、故人の「名字(姓)」を略すことが多いです。
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この度(続柄)○○(俗名)○○○○永眠の際には
お心のこもったご弔詞並びにご芳志を賜りましてありがたく
厚く御礼申し上げます
本日
(戒名)
(忌日)○○日忌の法要を営むことができました
生前故人に賜りましたご交誼を深く感謝申し上げる次第でございます
つきましては供養のしるしまでに心ばかりの品をお届けいたしました
どうぞお納めくださいます様お願い申し上げます
お目にかかり親しくお礼申し上げるべきところ書面にて失礼ではございますが
まずはお礼かたがたご挨拶申し上げます
敬具
(忌日該当日)○年○月○日
(施主)○○○○
神式

神式の文面も仏式と大きく異なる箇所はありませんが、神式では「永眠」の代わりに「帰幽」という言葉を用います。また、仏式の法要にあたる箇所「祭日」は、該当する「霊祭(れいさい)」(例:「五十日祭」等)を記入します。 ※施主と故人の「名字(姓)」が同じ場合は、故人の「名字(姓)」を略すことが多いです。
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謹啓
先般(続柄)○○(俗名)○○○○帰幽の際には
ご丁寧なご弔詞をいただきかつ又ご芳志を賜りまして誠に有難く
厚く御礼申し上げます 本日
(祭日)○○日祭を営みましたので
謝意を表したく心ばかりの品をお届け申し上げました
どうぞお納めくださいますようお願い申し上げます
書面にて失礼ではございますが
お礼かたがたご挨拶申し上げます
敬具
(忌日該当日)○年○月○日
(施主)○○○○
キリスト教式

キリスト教では「永眠」の代わりに、カトリックの場合は「帰天」を、プロテスタントの場合は「召天」という言葉を用いるのが一般的です。 ※施主と故人の「名字(姓)」が同じ場合は、故人の「名字(姓)」を略すことが多いです。
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謹啓
先般(続柄)○○(俗名)○○○○召天の際には
ご懇篤なるご弔詞をいただきかつ又ご鄭重なるご芳志を賜り誠にありがたく
厚く御礼申し上げます
本日諸式滞りなく相済ませました
霊前にお寄せ頂きましたご芳志に対し謝意を表したく
心ばかりの品をお届け申し上げました
ご受納くださいます様お願い申し上げます
まずは略儀ながら書中をもって謹んでご挨拶申し上げます
敬具
(忌日該当日)○年○月○日
(施主)○○○○
かけ紙・表書きの選び方
香典返しの掛け紙には、黒白ま結びの水引に「志」と表書きします。ただし、関西地方を中心に七七日後の香典返しを「満中陰志」、繰り上げ忌明け五七日忌を「忌明志」としているケースもあります。いずれも黄白の水引が多く使われます。
三越伊勢丹がおすすめする香典返しの贈り物
香典返しは実用的で日持ちする消耗品が定番です。食品(乾物・缶詰・お茶)、タオル類、日常使いのキッチン用品、カタログギフトなどが一般的で、相手が選べるカタログギフトは失礼に当たらない選択肢としておすすめです。
〈葵の倉〉欧千楽【674863】
2,160円(税込)
〈愛国製茶〉天皇杯受賞生産者の茶【671203】
3,240円(税込)
揖保乃糸 温素麺【664073】
3,240円(税込)
〈白妙の結〉フェイスタオルセット【608553】
3,300円(税込)
【ご挨拶状付】ギフト オブ メモリアル「栞」あじさいコース(冊子タイプ)※弔事専用※【529333】
5,390円(税込)
Q&A
Q1:香典返しは必ず忌明け(四十九日)に送るべきですか?
A:基本は忌明け(四十九日)ですが、遠方の方や事情による遅延、早めの対応を希望される場合は柔軟に対応します。葬儀後すぐにお返しする場合は挨拶状で事情を明示すると丁寧です。
Q2:返礼状に香典の金額は書きますか?
A:一般に金額は記載しません。金額はプライベートな情報とされ、「御礼申し上げます」等の表現で感謝を伝えます。
Q3:かけ紙の表書きは何と書けばよいですか?宗教で違いますか?
A:仏式では「志」、神式やキリスト式では「偲び草」を表書きます。ただし「志」は仏式以外で使用されることもあります。宗教によって適切な表現が異なりますので、事前に確認しましょう。
Q4:カタログギフトは失礼に当たりますか?
A:カタログギフトは相手に選んでいただける実用的な選択肢で、むしろ喜ばれる場合が多いです。選定時は価格帯と掲載商品の品位を確認してください。
Q5:香典返しを送る範囲は?
A:原則として香典をくださった方全員にお返しします。代理で受け取られた場合や連名の対応など、ケースバイケースで判断し、必要に応じて個別に対応します。
まとめ
香典返しは形式と心遣いの両方が求められる大切な儀礼です。時期、金額相場、挨拶状・かけ紙の表現、贈り物の選び方を押さえれば、失礼のない対応が叶います。三越伊勢丹のオンラインギフトストアでは、かけ紙や弔事用の包装を含めた百貨店品質のギフトを取り揃えております。
※宗教によっては「香典」という言葉は使いませんが、ここでは「弔慰金」の意味で使用しています。
※記載されている内容は、地域・時代・慣習・商品によって異なる場合があります。
※相場の金額は、三越伊勢丹の店頭にて、数多くのご相談を受けてアドバイスしてきた金額です。ただしあくまでも目安です。お付き合いの度合いや、地域によっても変わってきます。判断に迷ったときは、少し多めの金額にするとよいでしょう。逆に、年齢などにより金額が少なくなる場合もあります。
※かけ紙の表書きは代表的なものを記載しています。










